基本、速読はできない大阪八尾の税理士・社会保険労務士・行政書士の阿部ミチルです。
現在受講しているとある研修の課題の一つに、322冊ある推薦図書一覧から選んで本を読むというのがあります。推薦図書は漫画「はだしのゲン」があったり、今話題の「君たちはどう生きるか」もあります。ビジネスに関係のあるものもあれば、歴史の本など本当に多岐にわたっています。
本を読むときに調べ物をしたいときは別ですが、大人になると特に自分が興味のある本を手に取って読むことがほとんどかと思います。
この推薦図書一覧は自分では絶対に買わないであろう本がほとんどといっていいくらいで、そういう意味では、とてもいい機会を与えられていると感じています。
そんな自分では本屋を訪れても絶対買わないであろうと思われる「マンガでわかる行動経済学」という本を選んで読んでみました。「マンガでわかる」というところに惹かれたわけではありません(笑)
行動経済学は、経済学と心理学を組み合わせたような学問です。
例えば、行動経済学からみると給料が1万円上がった時と下がった時では、その1万円の価値は経済学で言えば一緒のはずなのに、行動経済学では上がった時の喜びの気持ちよりも下がった時の嫌な気持ちの方が強いということで、人間は「得したい」と思っている人より「損したくない」と思っている人のほうが圧倒的に多いのだそうです。
ランチなどで同じお店にいつも行ってしまうのは、「失敗したくない」という損失回避の気持ちから来る行動ということで、私も多分に漏れず「損したくない」という潜在的な気持ちがあるようです。。。
他にも、「100人中10人の人が当たる」と「100人中10%の人が当たる」というのはどちらも同じことを言っていますが、前者の「100人中10人の人が当たる」という選択肢の方が当たる確率が高いと感じる人が多いというのも、なるほどと思ったことの一つでした。
行動経済学はマーケティングにも応用できるので、ご商売をされている方にはぜひ読んでいただきたいと思います。
この本を読んでもう少し深く行動経済学について学びたいと思って、ちょっと心理学の本に寄り道をしているところです。