キャンプはほとんど経験のない大阪八尾の税理士・社会保険労務士の阿部ミチルです。
大学生の時、山岳部の友達が生きる知恵をもっているなと感じたことがあります。一緒に川辺で焼き肉をすることになったときに、そこらへんに落ちている(?)ものをパッと即座に活用して、あっという間に焼き肉の土台ができあがりました。そんな彼女は災害があっても強く生きていけるんだろうなと思います。
彼女と違ってキャンプ経験はほとんどない私ですが、先日、今年から参加している八尾の経営塾「環山楼塾」でスノーピークの山井社長の講演がありました。
「好きなことだけを仕事にする経営」
まず、理念の大切さ、そして理念は従業員と一緒に決めることに意味があり、ぶれない経営ができるというお話しでした。スノーピークの理念SnowPeakWayは1年の研修を経て、その後2~3か月の期間をかけてできたそうです。
そんなSnowPeakWayは30年くらい変わらずにそのままなのだそうです。理念がしっかりしてないと、脇道にそれそうになっても気づかずに進んでしまったり、従業員も迷子になってしまう、きちんと方角を示すことがいかに重要なのかについて考えさせられました。
そして、スノーピークの山井社長は、スノーピークという会社が大好きで、スノーピークの商品も大好きで、スノーピークの一番のファンであると自負されています。スノーピークの従業員さんもスノーピークが大好きで。大好きな商品しか販売しない、大好きな商品だからこそ自分もユーザーで、だからこそ顧客とも商品について語り合えるし、質問されても的確にこたえることができるのだと思います。
自分が納得した商品やサービスしか提供しないというのは、口で言うのは簡単でもなかなか実践するのは難しいのが現実です。でも、スノーピークはそれを実践している会社です。
いかに価値を生み出すか、AIに仕事が奪われていくと言われている世の中ですが、対人間との関係においてはまだまだ生き残れる道はあると感じました。
なかなか他では聞けない貴重なお話しをたくさん聞くことができて、とても有意義な時間となりました。