料理研究家の土井善晴さんが、『一汁一菜という提案』という本を出版されたという記事をなんなく読んだのですが、その記事の内容にとても共感したというか、土井善晴さんが女性の気持ちを代弁してくれていてとても嬉しく思いました。
毎食ご飯を作るのは、料理が好きでもとても大変なことです。家族に毎日作るとなるとワンパターンでも悪いし、料理が苦手でも美味しい料理を食べさせたいというのは誰しも思うことだと思います。
「一汁三菜」とよく言われます。土井善晴さんが一汁三菜の成り立ちについて調べると、そもそもは神様へのお供えであり、お公家さんが食べるハレの日の料理が「一汁三菜」なのだということが分かったそうです。
毎日の食卓で「一汁三菜」、つまりおかず3つを作るのはとても大変なことです。わたしはそこまできちんとできていませんが、それでも時間はかかるし、栄養のバランスも何となくは考えます。仕事が忙しい時期は夕飯があまり遅くなってもいけないので、朝から晩のご飯を作っていると気づけば1時間とか1時間半くらいは起きてから立ちっぱなしです。「できなくって当たり前」という土居善晴さんの言葉に救われるような気がしました。
「一汁一菜」、つまりごはんと具だくさんのお味噌汁、それで十分と考えたら実際にそうするかどうかは別としても気持ちがラクなりました。何事も気の持ちようですね。