社労士試験

ゴールデンウィークをまったりと過ごしている大阪八尾の税理士・社会保険労務士の阿部ミチルです。

連休明けになると社労士試験も税理士試験も直前期に入ります。

社会保険労務士試験は、年に一回8月末の日曜日に行われます。今年は平成29年8月27日(日)となっています。

社労士試験は科目数が多くかなりのボリュームなので、ハードルがとにかく高いです。平成27年の合格率は2.6%、わたしが合格した平成28年は4.4%で、とても低い合格率になっています。

仕事をしている方にとっては、尚更ハードな試験となります。

わたしは、社労士試験は半年間の勉強で合格することができました。周りの方の協力と運も味方につけての合格だったと思います。いくら勉強しても運も味方につけないと合格が難しい試験のように思います。わたしは、半年で合格できなかったら、すんなりあきらめる覚悟での勉強でした。やはり、実務というかお客様を第一に考えていかなければならないと思っていたので、開業後に試験勉強をしながらというのはどうしても比重が試験勉強に傾いてしまうと思ったからです。そんな覚悟をきめての試験勉強について振り返ってみたいと思います。

わたしの場合は、周りに経験者の友人がいたので、勉強のやり方を聞いて、ときには泣き言も聞いてもらって、モチベーションを保てていました。どんなに忙しい環境にあってもあきらめない友人の姿はとても励みになりました。

あとは、税理士試験のときに決めた自分の中でのルールがあって、社労士試験でも同じようにやっていた、そんな半年間でした。

  • まず、わたしの場合、ノートは一切作りません。ノートを作るとどうしても作業の時間が増えてしまいがちなので、個人的にはあまりノートを作るのはおすすめしません。すべてテキストに書き込んでいく形式です。
  • 5月、6月ごろになるとその年の受験をあきらめる人が出てきますが、試験の日にベストな点数をとれる状態にしておけばよいと考えています。最初から上位にいるとそれを維持するのは難しいです。わたしの場合は、ほどほどの順位は維持しつつ、試験日当日に上位にいるイメージで勉強をしていました。直前期に入ってから勉強をさぼってしまうと取り返すのが難しくなるので、GW明けは我慢の一言につきるかもしれません。
  • 社労士試験はボリュームが半端ないので、どの部分を問われているのか、最初は引き出しを開けるのに時間がかかります。でも、勉強を続けているうちに引き出しを開けれる時間がだんだん短くなります。同じことを繰り返すのは本当にイヤになることがあります。でも、やっぱり繰り返し何度もテキストを読みこんでアウトプット、テキストを読みこんでアウトプットの繰り返しになります。これも同じく耐えるしかありません。
  • 小刻みな目標をたてて、そこを目指してひとつひとつをこなしていました。定例試験でもなんでもいいです。○月○日にこの問題を解けるようにこのテキストを読み込むといった感じです。定例試験まで時間が空きすぎるときは、外部の専門学校の試験を受けるということも視野に入れて決して自分をペースダウンさせませんでした。
  • よく専門学校では、本試験の直前1週間くらい前に試験対策の講座をやっていたりしますが、わたしは基本的にはこのような講座は受講しませんでした。試験1週間前ともなると、やりたいこと、やらなければいけないことを自分なりにかかえています。そのような講座に出てしまうと自分のペースが崩れたり、ときには乱されることもあると思うからです。
  • あと、本試験前日は自習室には行きませんでした。まわりが気になって自信を無くすと悪いので、前日は完全に自分の世界です。
  • 白書対策も意外と大事です。必死にやる必要はありませんが、一通りは目を通して一般常識対策をした方がいいです。

 

よく勉強時間1000時間必要なんてことがいわれていますが、半年で合格までたどり着くとなると時間なんて気にしている場合ではなくて、とにかく少しでも時間があれば勉強していたように思います。

もう一度まとめると、

  • ノートは作らない
  • 試験当日に上位にいるイメージ
  • インプットとアウトプットのバランスをきちんととる。インプットだけでも駄目だし、アウトプットだけでも駄目。
  • 試験1週間前からは自分のペース。周りを気にしない。
  • 白書対策も怠らない。

 

半年だけだからできたこともたくさんあります。もう一度あのプレッシャーを勝ち抜けるかと問われたら無理ですと即答してしまうと思います。勉強をしていると仲間が欲しくなったりします。仲間がいることは大事なことなのですが、愚痴を言い合うような仲間だとしたらいないほうがマシです。励ましあって、常に上を向いて一緒に合格までたどり着ける、そんないい仲間を見つけてほしいと思います。

社労士試験を受験される方が合格されることを切に願います。あと4か月弱、頑張ってください!