平成29年地価公示が公表されました

平成29年3月21日に、国土交通省が平成29年(1月1日時点)の地価公示を発表しました。

地価公示は、国土交通省が毎年1月1日時点の土地の価格を調べて公表するもので、大阪府内では1715地点が調査対象となっています。

平成29年地価公示は、全国平均が2年続けて上昇し、緩やかな回復基調ということですが、大阪府の商業地の地価公示についてみてみると、4年連続で上昇しており、道頓堀のふぐ料理店「づぼらや」の地価が41.3%も上昇したということでびっくりです。これは全国の商業地で首位とのこと。

この地価公示の上昇は、外国人観光客の増加、外国人観光客が買い物するドラッグストアの売上が好調、ホテルの建設が盛んという理由によるということで、たしかに道頓堀や黒門市場の近くを歩いていると今でもたくさんの外国人観光客の方を見かけますし、ドラッグストアでは外国語で呼びかけをしている店員さんもよく見かけます。

全国の商業地の地価の上昇率上位5地点は大阪市内が占めており、しかも、軒並み上昇率が30%を超えているので、固定資産税がどれだけ上がるんだろうという不安の声を耳にしています。

固定資産税は、おおむね地価公示の7割を目処に計算されています。つまり、地価公示の上昇は固定資産税の上昇につながるので、地価が上昇している地域に不動産を所有されている方は、地価が上昇しているということを念頭に入れておいた方がいいかと思います。